vim7.2のインストール

ソースからvimをインストールする。
目的は最新のvimを入れることと、vim-rubyruby開発できるようにすること。
paco(http://paco.sourceforge.net/)というツールを使うことにする。
pacoを使うとソースからインストールしたソフトウェアを管理できるようになる。


pacoのインストール


$ wget http://heanet.dl.sourceforge.net/sourceforge/paco/paco-2.0.7.tar.bz2
$ tar jxvf paco-2.0.7.tar.bz2
$ cd paco-2.0.7
$ ./configure --disable-gpaco --enable-scripts
$ make
# make install
# make logme
vimのインストール

$ svn co https://vim.svn.sourceforge.net/svnroot/vim/vim7
$ cd vim7
$ ./configure
--with-features=huge
--enable-multibyte
--enable-fontset
--enable-rubyinterp
$ make
$ sudo paco -D make install
configureの最後のオプションの--enable-rubyinterpはvim-rubyを使うために必要。
この指定が無いとvim-rubyの機能をフルに使えないらしい。
pythonを使うなら--enable-pythoninterpを指定する。



pacoでちゃんと管理できているか確認してみる。


$ paco -a
>paco-2.0.7 vim7
vim-rubyを入れる。

$ sudo gem install vim-ruby
$ /usr/lib/ruby/gems/1.8/gems/vim-ruby-2007.05.07/bin/vim-ruby-install.rb
~/.vim以下にたくさん設定ファイルが作成された。


これでRubyのソースファイル中でC-x C-oと打つとオムニ補完ができる。たとえば関数名を途中まで入力してC-x C-oと打つと、文法上その場所に挿入し得る関数名をプルダウンで表示してくれる。
オムニ補完に対応している言語は、:help compl-omni-filetypesで確認できる。
上の通りインストールすると、C/CSS/HTML/XHTML/JAVASCRIPT/PHP/RUBY/SQL/XMLに対応していた。
オムニ補完とは別に、emacsの動的略称機展開の機能も備わっており、C-nと打つと編集中ファイル内の単語を補完してくれる。
emacsyasnippetに当たる機能もsnippetsEmusnipMateといったプラグインで実現できるようだ。




(追記)
Ruby Enterprise Editionを使ってるマシンで上記の方法でVimをインストールすると、make時にlruby-staticが見つからないというエラーが出た。
これは標準とは異なる場所にrubyをインストールしていたため。
以下のコマンドを実行した後、configureからやり直すと正常にインストールできた。

$ export LDFLAGS="-L/opt/ruby-enterprise-1.8.7-2010.01/lib -lruby-static"